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2017年10月 7日 (土)

原発ゼロを実現するなら・・

先に原発ゼロは厳しいだろうという意見を書きました。風力や太陽光発電ではとても日本全国の総電力をまかなうのは無理でしょう。再生可能エネルギーの買い取り価格の上乗せ等で、電気代はすでに大震災以前よりも高くなっているのです。どんどんこういった発電をすれば、益々上乗せは大きくなるでしょう。それもイヤだと言う身勝手な国民が多く、本当に原発ゼロを目指すなら、全ての戸建て住宅に太陽光発電パネルの設置と小型風力発電用風車の設置、ならびに2次電池の蓄電設備を法律で義務付ける、という手が有ります。

どうしてこういった法案の制定を、反原発を叫ぶ議員さんや活動家は言わないのでしょうか?真夏に、温暖化ガスをバンバン排出する化石燃料による発電電力を使ってエアコンを効かせながら「原発反対」はないでしょう。当然ですが、住宅価格は500万円くらいは高くなりますよ。「原発ゼロ」を本当に「心から願う」ならそのくらいの出費はしましょう。ただで安全は買えません。電気料金の値上げは嫌だが、原発は要らない。主人の仕事も失いたくない、工業製品の値上げは困るし、電気をふんだんに使う生活も捨てたくない、という飽くなき欲望を失いたくないなら、500万円程度の出費はしましょう。

日本全国の戸建て住宅全戸に、太陽光発電パネルと小型風力発電用風車、そして蓄電設備を設置して節電に努力すれば、そこそこ化石燃料での発電量は減らせるのでは?と思います。電気料金も高くなるので、必然的に節電をこころがけるでしょうし。国土交通省のデータによれば、平成25年の全居住住宅数は5千2百万戸。まあ日照時間にもよりますが、真夏や晴れの日が多ければ、各家庭の電気はかなり自分で発電や蓄電出来るのでは?どなたか計算してくれないかな?

少なくとも、「再生可能エネルギー30%を実現する」と小池さんが言うなら、どれだけの太陽光パネルの面積が必要であるか(悪天候でも必要電力量を確保するための必要面積)、風力発電の設備が何機必要なのか、そして世界的な課題である温暖化ガスの排出削減の目標達成はどうするのか、を明確に示すべきでしょう。数字を上げるだけなら、バカな私でも出来ます。政治家は、実現可能性をきちんと明示する責任と義務があると思いませんか?甘い公約を言うだけのポピュリズムには、注意が必要です。

我々国民は、そんな甘い言葉に踊らされず、きちんと具体的な施策が述べられているかどうかも考えないと行けません。太陽光発電に関しては、古い記事ですが、日本経済新聞の以下の記事が参考になるかと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD190MZ_Q2A420C1000000/

原発1基分の電力を発電するのに必要な太陽光パネルの面積は、山手線内部の面積の1.3倍だそうです。

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